ヨクパパとスナムーについて
- しもだ
- 2015年4月3日
- 読了時間: 4分
ちょっと私の思うヨクパパについて語らせて欲しいんですけど、ヨクパパって単体だとよくある『やめてくれ私には妻も子も』『いいだろどれだけ我慢したと思ってる』関係じゃないですか。でもそこにスナムーが現在に存在するとめっっっっっっっちゃ引き立つんですよ。
まずヨクパパの昔の、一緒に旅してた時代の関係が今公式アニメのスナムー的な立ち位置だとします。お互い人間として一番好きみたいな関係です。少し認識を変えれば恋だと思うような。
それがですよ!そのままお互いの幸せを願った結果が今の、お互いが伴侶を見つけそれぞれ別の生き方を選択しています。
つまりスナムーも、このままスナフキンがムーミンの為に身を引くと、今のヨクパパのようにこれから先いつまでもスナフキンが思い悩むことになるんですよ!!!
現状のスナムーを見て、まるで昔の自分たちのようだと考えるヨクサルが自分と同じ選択をしないようにスナフキンに助言するもよし、その考え方に共感し尊重してそっと胸を痛めるもよし、ヨクパパありきのスナムーめっちゃ萌えるじゃないですか!!!!
過去のヨクパパが身を引いて異性愛ルートをとると今の現状、そして今スナムーが同じく身を引いて異性愛ルートに行くとヨクパパと同じエンドです!しかしそこでスナムーエンドをとればちがう結末がまってるみたいな、なんていうか過去と現在のリンク感といいますか、時を経て昇華される想いといいますか、叶わなかった恋が育む次世代に愛といいますか、過去に捨ててきた想いと今進行してる恋といいますかそういう鏡合わせな感じが大変萌えます!!!!
そこで考えたのが、今までも何度もムーミン谷に足を運んでいたヨクサルだったけど、毎回ムーミン屋敷を前にすると、抑えていた想いが暴れてしまいそうで扉を叩けずにすんでのところで踵を返してしまうんですよ。自分で考え抜いて納得して相手に与えた幸せの家庭を壊してしまってはならないと。ですがあるときスナフキンとムーミンの姿を見つけます。その行動や表情を見て一瞬で今の二人の関係が当時の自分たちと同じで、スナフキンが抱える想いもわかってしまうわけです。
そこで父として息子に同じ苦しみを与えて良いものかと、自分の今の現状を語るんです。そしてまた旅に出たヨクサル、そしてヨクサルのことを聞いてスナフキンなりの行動を起こして晴れて両思いになったスナムー!
そんな二人をまた時を経てヨクサルが目撃するんです。自分と違って選び取った悔いのない幸せを謳歌している息子と、ムーミンパパににふさわしい幸せをと思い諦めたはずの道を辿った先にいるにもかかわらずとても幸せそうにしているその息子を。
これをみて祝福と安堵と同時にやるせない想いを抱くヨクサルですよ!!自分が相手のために良かれと選び取った道は間違っていたのかとか自分と一緒でも愛する彼は幸せになったのかとか。過去に捨ててきた想いが、時を経て暴れ出してしまうんですよ。今からでも間に合うと思うヨクサルです。
そうして長い間会えなかったパパに会います。そしていままでの経緯と愛を告白するヨクサルと、今更言われても遅いと躊躇うパパ!しかし話を聞いて確かに昔抱えていた感情は愛だったことやヨクサルが今までずっと苦しんでいたことを知ったパパがきっぱりと断れずにいて絆されてしまうんです。そしてなんやかんやで体を許すのですが、書斎だったためどうしてもパパである現状を捨てきれず途中で断念。ヨクサルも無理やり従わせることは望んでいませんからすまないといって帰ります。
しかし書斎に一人残されたパパは考えます。このままあの浮世離れした儚げな男は、ようやく再開したのに、おまけに自分の想いに気付かせたくせに、このまま永遠にお別れなのではないかと不安になり、その不安と怒りのエネルギーだけで、突発的に父という立場とか外聞とか、そういったものをかなぐり捨ててヨクサルのテントへ向かいます。
ヨクサルのテントでは本人がまさに荷造りをしていてまた旅立とうとしているところなんです。それを咎めて一心不乱に数時間前に自覚した自分の思いをぶちまけるパパと、一応の両思いに喜ぶヨクサル。そんでまた行為を再開します。もう書斎ではないので父という立場を一旦忘れ、当時の冒険の最中にあった頃のような気持ちで乱れるパパです。
そうして一旦のハッピーエンドは迎えるのですが、これから先は父として妻と息子を愛すパパと、退廃的で背徳的な熱い愛に溺れるムーミンの揺れ動く思いと葛藤とかいろいろあります。メリバってやつですかね。
これを知っているのはせいぜいスナフキンくらいとか。
もうこれ小説にしますね。
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